ジャズなど幅広い分野でスタンダード・ナンバーとして広く親しまれてている“サマータイム”という曲・・・ジャズヴォーカル分野だけでもかなりな数の人たちが歌っている・・・サラ・ボーン、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイなど数え上げればキリがない。中でもロック・シンガーのジャニス・ジョプリンの唱っているモノはド迫力・・・腹の底から絞り出すような唱いっ振りは異色。またニグロ・スピリチュアルと呼ばれる黒人霊歌の歌い手として知られるマヘリア・ジャクソンはさすがなのだった・・・彼女の唱う“サマータイム”には 「Summertime/Motherless Child」とタイトルが付けられていて少し気になっていたけれど、Motherless Child 母のない子は -"Sometimes I Feel Like A Motherless Child" の別名でも呼ばれている黒人霊歌の代表作でマヘリア・ジャクソンのものは“サマータイム”を“Motherless Child”込みで唱う「マヘリア・ジャクソン、バージョン」といったところか・・・オペラ「ポーギーとベス」挿入歌としてよく知られているけれど、「ポーギーとベス」に関して、さほど詳しいことは知らない。少しだけ調べてみたら、
Summertime, 夏が来た And the living is easy 暮らしも楽々 Fish are jumping, 魚は跳ねて And the cotton is high 綿の木も伸びる
Oh your daddy is rich 父ちゃんは金持ち And your ma is good looking 母ちゃんは美人 So hush little baby だから坊や Don't you cry 泣くのはおよし
One of these mornings 今に ある朝 you’re gonna rise up singing おまえは歌いながら立ち上がり Then you’ll spread your wings 翼を広げて And you’ll take to the sky 大空へ飛ぶ
But till that morning でも その朝が来るまでは Nothing will harm you おまえを傷つけるものは何もない With Daddy and Mammy 父ちゃんと母ちゃんが They'll be standing by いつも ついてるから
Sometimes 時々 I feel like a motherless child わたしは 母なし子のような気分になる Just a long way from home 帰るべき家を 遠く離れて
【【【【 歌 詞 】】】】
Sometimes I Feel Like A Motherless Child 時には母のない子のように (訳詞: ゆうこ)
Sometimes I feel like a motherless child 時々 わたしは母なし子のような気分になる Sometimes I feel like a motherless child 時々 わたしは母なし子のような気分になる Sometimes I feel like a motherless child 時々 わたしは母なし子のような気分になる A long way from home ふるさとを 遠く離れて A long way from home ふるさとを 遠く離れて
Sometimes I feel like I'm almost gone 時々 わたしはこの世を去りかけている気分になる Sometimes I feel like I'm almost gone 時々 わたしはこの世を去りかけている気分になる Sometimes I feel like I'm almost gone 時々 わたしはこの世を去りかけている気分になる Way up in the heavenly land 天国の近くまで来ているような Way up in the heavenly land 天国の近くまで来ているような
ラジオから流れてくる懐かし歌「故郷の空」を聴きながら、冬の入り口はこの歌から始めてみようとwebで調べていたら、中高年の人なら誰でも一度は聴いたことのある懐かしい歌にも裏話があり、かなり知られている話でもあるらしいのだけれど拾い集めてみた。「故郷の空」は元のタイトルを「Comin' Thro'(Through) the Rye(ライ麦畑で出逢ったら)」と言い、詩はスコットランドの詩人、ロバート・バーンズで「蛍の光」などバーンズの作詞による“民謡”は数多くあるといわれている。これらの多くの“民謡”、実は、生々しい「春歌」の歌詞をバーンズが手を加え、お上品に作り替えて発表したものだと言われている。雪の日、酒に酔っぱらって帰る途中、溝に落ち、そのまま眠り込んでしまい、37歳という若さで死んだといわれている。バーンズという人は、尤もらしく書き換えた歌詞を公に発表しながら、自身は、収集した民謡の元唄を、生々しくあからさまな表現のまま、ノートに書き留めておいたのだった。死後数年して、そのノートに集められていた「春歌」の一部を一冊にまとめ、秘密裏に出版された歌集が“カレドニアの陽気なミューズたち” The Merry Muses of Caledonia であり、今となっては当時の民衆の生活やモノの考え方などを知る貴重な資料になっている。さて、その“ミューズたち”に収められているホンモノの“麦畑”は?・・・・・といえば、当然のこととしてこう↓なる。まさに春歌なのだった。 --------------------------- O gin a body meet a body, Comin throu the rye: Gin a body f--k a body, Need a body cry. Comin thro' the rye, my jo, An' comin' thro' the rye; She fand a stanb o' staunin' graith, Comin' thro' the rye. (Merry Muses of Caledonia より)
Gin a body meet a body comin thro' the rye; Gin a body kiss a body need a body cry ? Ilka lassie has her laddie, ne'er a ane ha'e I, Yet a' the lads they smile at me, comin thro' the rye.
Gin a body meet a body, Comin thro' the broom, Gin as body kiss a body, Need a body gloom ? (REF)
Gin a body meet a body, comin fra' the toun, Gin a body kiss a body. Need a body tell ? (REF)
秋も終章に近くなり、「いろは(色葉)の秋」もネタが乏しくなってしまう・・・次はどんな手口を使ってみようかと思案していたら、数ヶ月前から流れ始めたテレビのCMに思い当たり、あのCMを見る度に「なんとも言いようのない不快感」に襲われる・・・のは、エロボケ爺だけなのか・・・「なんでや!?」と思っていながら、アノ“妙な寒気のする不快感”のぶっつけようもなく、今日まで来てしまったのだけれど、とにかく、アノCMは気持ちが悪い・・・こぎれいなおばあちゃんと、よくできた息子・・・それなりに育ち、それなりの会社に勤務、それなりの地位にある・・・と、想像させられてしまうコチラのヒガミ根性(偏見)に問題があるのかも知れぬと、少しはノーミソを冷やして観てはいるけれど、やはり不快感は残る。アノ設定で尚かつ、関西弁によるアノようなやり取り(世界)は一体どの辺りにあるのかと、現実に立ち返り、見渡してみても私の周囲には見当たる筈もない。あるとすれば、我々とは少し距離のある、「格調高い、お家柄での話」と想像するのが妥当なのかも知れない。それにしても“お家柄の違い”だけがアノ不快感をもたらしているとも思えず、あれやこれやと思いを巡らせている内に、アノこぎれいなおばあちゃんの「で、きょうはどんな手口で・・・?」というセリフにあるような気がしてきた。社会の「標準」を「キレイゴト」の中に押し込めようとする妙な風潮というか、手口が垣間見えて寒気を覚えることが近頃よくあり、「人生の楽園」などにもソレを想ってしまうのだった。「キレイゴト」の中に押し込めなくてはならぬほどの現実を想うとき「暖冬」だけでは片付けられない「寒気」の気配におののくエロボケ爺、初冬のノイローゼな午後なのだった。気分転換にと、アイルランド古謡「The Last Rose of Summer 夏の最後の薔薇(庭の千草)」をYouTube 動画で覚えよう英語の歌から転載させて貰ったけれど、捉えようによっては真っ暗闇のドツボに落ち込んだようなことに成り兼ねず、思案もしたが懐かしい歌ということで。。。
The Last Rose of Summer 夏の最後の薔薇 (庭の千草) 作詞: Thomas Moore トーマス・ムーア 曲: アイルランド古謡
'Tis the last rose of summer,それは 夏の最後の薔薇 Left blooming alone, 一輪だけ のこって 咲いている。 All her lovely companions 美しい仲間たちは みな Are faded and gone. 色あせ 散ってしまった。 No flow'r of her kindred 今はもう ともに咲く花も No rosebud is nigh つぼみも なく To reflect back her blushes, 心の ときめきや Or give sigh for sigh! ため息を 交わすこともない。
I'll not leave thee, thou lone one,さびしい薔薇よ わたしは おまえを To pine on the stern, 茎の上で 枯れゆくままには しない。 Since the lovely are sleeping, 美しい仲間たちは 眠っているのだから Go, sleep thou with them. さあ いっしょに 眠るがいい。 Thus kindly I'll scatter こうやって おまえの葉を Thy leaves o'er the bed, 花壇に まき散らしてあげよう Where thy mates of the garden 仲間だった 花たちが Lie scentless and dead. 香りなく 散り敷く その上に。
So soon may I follow まもなく わたしも あとに続くだろう When friendships decay; 友情が 朽ち去り And from love's shining circle 輝かしい 愛の輪から The gems drop away! 宝石が 落ちていく そのときに。 When true hearts lie wither'd, 真実の心が 枯れてしまい And fond ones are flow'n 愛しい者たちも 去ってしまったら Oh! who would inhabit ああ 誰が生きて行けようか This bleak world alone? わびしい この世に ひとりっきりで。