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Aladdin's cock

日かげ いつか月かげとなり 木のかげ・・・山頭火       

秋、盛り沢山・・・

091129ysi0012_RJ.jpgIMG_5191.jpg また、盛りだくさんな秋を頂戴した。土を耕し種をまき、時には我が子以上の愛情を注ぎ込まれたであろう結果の産物・・・取り敢えずは、撮影させて貰うことにしたのだけれど、さて、どう撮ろうか・・・収穫されたばかりの野菜を前に思案するコトしきり・・・考えれば考えるほど手も足も出ず・・・。ましてや、カメラを振り回すことしか知らないエロボケ老人の「表現力」など害になることはあってもプラスにはならず、無用の長物以外の何者でもない。生き生きとした葉や根の色やツヤ、それに生育を支えた土まで、収穫された時そのままの姿に土下座することにした。・・・土下座して撮る・・・この際、「表現」などという生意気なことは考えないことにした・・・と言うより、そんなモノは無力・・・そこにあるだけで十分、存在するコトが表現なのだった。都合良く、ゴミとして処分寸前、幅2,5mのロールペーパーが少しあったので庭に持ち出し、沢山の洗濯物の間を縫うようにして、なんとか撮影にこぎつけ、撮ったのが左の画像。右はさらけ出した舞台裏というわけ・・・因みに並んでいる野菜は、今が旬の聖護院大根、アオクビナガダイコン、秋ジャガ、白菜、九条ネギの揃い踏みなのだけれど、それぞれの野菜についても、少しは知りたいと思っているので、鍋をつついたりしながら、少しずつでも記事にしてみようかと・・・ながよ(長夜)の悩みはつきることなし、色々・・・。










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干し柿が喰い頃・・・

美嚢柿美嚢柿 11/26縄師・Kさんに「洗濯物を扱うような気持で・・・」と教えて貰い、今年も頂戴してしまった干し柿のブランドもの“美嚢柿”がそろそろ喰い頃か・・・と思うような色といい、しわの寄り具合、それにソッと握ったときのなんとも言えぬ感触・・・喰う前に取り敢えず撮影をしておこうと例によってアーでもなし、コーでもなしと、かなり黒くなった干し柿を前に思案の挙げ句撮り終えたと思ったら日が暮れた。夕食後、山歩きで撮ってきた写真といっしょに、blog投稿前の補正を終えた頃には夜も更け、お茶を飲みながら干し柿を食ってみた。傷みの目立つヤツから口に入れてみたら美味い!コレは、なかなか良く仕上がっているのではないか・・・この甘味は調味料では不可能な味・・・自然界の産物の素晴らしさを、またまた思い知ることになった。小手先の小細工では得ることのできないモノをまた授かった・・・深い秋。アラーキーアラーキー見るでなし、ダラダラ流しっ放しにしていたテレビから聞きおぼえのある声、アラーキー氏の声なのだった。「この人の人生を絶対に明るい人生だという風に撮らないとダメ・・・」「娘の頃の美しさじゃなくて・・」「動きを止めるんじゃなくて動きをそのまま引っ張り出してあげたい・・・」「もっと生きたいとかさ、生きることは素晴らしいとかさ・・・」「裸になってるわけ 過去を背負ってるわけ・・・」 干し柿を食いながら耳に飛び込んでくるコトバを走り書きしながら拾い集めてみたら、ザッとこんなコトではなかったか・・・この干し柿にも通じるアジのあるコトバはさすがエロトス写真家・アラーキー氏・・・もう一つ、黒いアジのあるヤツを口に入れてみたら“めぐる生命イノチ”の深い味がした。






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「播磨蝮草」というマムシグサがある・・・

マムシグサマムシグサ 山歩きをしていて現在いちばんよく目にするのが「マムシグサ」・・・林の、どちらかと言えば暗いところで見ることが多い、やや日陰の存在。マムシグサも「元祖芋文化」とも言うべきサトイモ科の仲間で、マムシグサの仲間だけでもかなりあるらしい。先日も友人から写メールを頂戴したのだけれど、画像を見れば「マムシグサ」であるコトは解ったけれど「ハリママムシグサ」という名前の草だと書かれていた。・・・・・「ハリママムシグサ」?マムシグサとその仲間もかなり見てきたけれどこんな名前を聞くのは初めてだった。即、検索してみたら、勿論、多数の関連項目がアップされ、絶滅危惧種Aランクであることも初めて知った。いわゆる「マムシグサ」との違いはどうなのかと調べてみたが、これがあまりハッキリしない。いちばん解りよい相違点は“花期”の違いで、一般的にマムシグサは4,5月頃が花期であるのに対して「ハリママムシグサ」の場合は3月頃と1ヶ月ばかり早いらしい。兵庫県の数少ない特産種(地球上で兵庫県にのみ生育)で、神戸市と播磨だけに分布し兵庫県レッドデータAにランクされている。マムシグサは丘陵地の谷筋などに生育する多年草で、茎には褐紫色の模様があり、これがマムシの皮膚の模様に似ているのでマムシグサと名づけられ、ハリマの名は、兵庫県播磨地域の南光町で初めて見つかったことによるらしい。マムシグサ私とマムシグサの出会いは10年も前になる。他の草花に比べて大きくナニやら特異な雰囲気を漂わせるこの草が気になり、調べていくうちにマムシグサの不思議は膨らむばかり・・・マムシグサは地域変異が多くて分類がややこしく、学会でも混乱しているらしい。 私がマムシグサにそそられることになったいちばんの原因は“性転換をする植物”であるということなのだった。植物には雄株や雌株があることは知っているけれど、マムシグサの不思議は同一株が雄になったり雌になったりするという・・・簡単に言えば、小さな株は雄で、栄養状態が良くて大きくなると雌になり、また、栄養状態が悪化し小さくなれば雄に戻ることもあるというから、単純といえば単純ではあるけれど不思議は尽きない。こんな変わった花も花粉の運び手を呼び昆虫がやってくるという・・・自然界は良くできている。マムシグサの花粉の運び屋はハエの仲間で、この花にもハエを惹きつけて止まない“チャームポイント”があるというワケなのだ。


◆ハリママムシグサ( 六甲山花紀行)
◆ハリママムシグサの画像(六甲山花紀行)
◆ハリママムシグサの画像(六甲山花紀行)


マムシグサの花と花粉の運び屋、ハエとのファンタスティックな物語はココに詳しい↓

◆マムシグサとサトイモ科の肉穂花序

◆仏炎苞の開口部から入った虫は、附属体の裾に阻まれて逆戻り出来ない。雄花序の仏炎苞の基部(左)には小さなすきまがあって、花粉を体につけた虫の出口となる。雌花序の仏炎苞の基部(右)は、堅く閉じていて、虫は出られない。

◆開花期が終わったころの雌花序の仏炎苞をめくると、閉じこめられたハエ類の死体が見られる。

◆秋になり葉が枯れるころには、ハエの犠牲によって受粉した雌花は赤い実に変わっている。

◆仏炎苞の開口部から入った虫は、附属体の裾に阻まれて逆戻り出来ない。雄花序の仏炎苞の基部(左)には小さなすきまがあって、花粉を体につけた虫の出口となる。雌花序の仏炎苞の基部(右)は、堅く閉じていて、虫は出られない。








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白髪岳晩秋・・・

白髪岳山頂白髪岳山頂2 半年ぶりの白髪岳山頂はすっかり様変わりして、ほぼ360°眺望が効く・・・案内標識も新調され、イメージ一新、かなりの好感度アップと見た。地元、住山地区の人たちの熱意の賜物に感謝・・・以前の山頂とは雲泥の差、またココからの景色を楽しみに来ようと思う・・・左の画像は山頂より北東方面、右は同じく南西方向の眺望ではなかったかと思うけれど、以前は全く眺望が効かない方向ではなかったか・・・とにかく見事なイメチェンなのだった。ウラジロノキIMG_5001c.jpg 今日も泉鏡花「天守物語」の朗読音声をCDに取り込む作業に没頭、14分割された“みさきすずか、朗読音声”を順序を追って連続再生できるように、なんとか収まった。ついでにクローンCDも数枚作製し、興味ありそうな友人、知人にプレゼントしようと思っている。因みに赤い木の実は「ウラジロノキ」の果実らしい。







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賢いメス犬に遇った・・・

ススキイヌ 半年ぶりに白髪岳を歩いた。三連休を控えて駐車場に車は無し、秋色濃い山道を先導するように前を行く犬が現れた。どんどん先に行き姿が見えなくなったのでどこかへ行ってしまったか・・・と思っていたら、尾根筋に出る道に差しかかったら何処からともなく駆け下りてきた。コチラの姿を確認するとまたどこかへ消えた。西に三草山や西国第25番札所清水寺のある御嶽山、東に紅葉真っ盛りの松尾山などを眺めチョットした岩場の上に出るとココからの眺望は最高!急ぐこともなし、ザックを下ろして、コーヒーを入れようと湯を沸かす準備を始めたら、またアイツが現れた。木立黄葉開いたザックから食い物の匂いでも嗅ぎつけたか、やたら尻尾を振り、愛想をふりまく。一喝してやると尻尾を振りながら腹這いになって動かない。厄介なヤツに懐かれてしまったなぁ・・・声を大きくしてもう一度怒鳴ってやるとアゴを地面に擦りつけながら盛んに尾を振り続け、動こうともしない。山麓の村の飼い犬か・・・素直そうなメス犬でどこか憎めず、ヤツはそのままにして、熱いコーヒーを飲みながら見下ろす里山の秋・・・紅葉した雑木林が朝の光に映える。この秋いちばんの黄葉景色を眼下にコーヒーが美味い・・・これほどゆったりした気分に浸りながらコーヒーが飲めるとは想ってもいなかった。紅葉イヌ2儲けものの秋景色にノーミソが大きなアクビをしたけれど、ヤツは動かず腹這いのままジッとしている・・・どこか育ちの良さを感じさせる犬なのだ・・・コイツの素晴らしいところは、白髪岳、山中での、私とのスタンスの取り方なのだった。つかず離れず絶妙の距離感を保ちながら最後まで、私についてきたのだけれど、車で帰途につく頃には姿は見えず、天守・五重の奥女中“薄ススキ”が現れた!?否、アイツは“天守夫人・富姫”ではなかったか?・・・ここ数日、“泉鏡花ワールド”にどっぷりと浸かり込み、山歩きで目にするモノがいちいち妖しげに見えたり・・・“鏡花ボケ”がひどい今日このごろなのだった。









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花を・・・あの、秋草を釣りますのでございますよ。

091115mks0029_RJ.jpg黄葉 「天守物語」にのめり込んだ。書き出しにある・・・富姫の侍女が「秋草を白露で釣る」という風流な場面で始まり、侍女の名前も草花から名付けられていて、のっけから妖しく優雅な気配・・・。天守の五重から、鷹狩りをする城主をを蔑みながら見、弓矢や鉄砲で野山を荒らす鷹狩りの一行には、雨風でやり込める富姫が、「農家のものは大切だから、等閑(おざなり)にはなりません。」といい、案山子から借りてきた笠を返す為に遣いをやったりするあたりは俗界への警鐘か・・・。

 若い鷹匠・姫川図書之助は、姫路城主の白い鷹が逃げた罪により、その鷹を探しに天守の五重へ上り、妖女・天守夫人、富姫に出会う。

 図書之助は富姫から渡された城主の宝の兜をもって天守を下りるのだが、宝物を盗んだ罪を着せられ(えん罪)、仲間に追われ、再び富姫の居る天守の五重を目指す。この上下移動のたびに緊迫感は増し、追っ手を振り切り、富姫のもとへ向かう図書之助も異界へ受け入れられたのだ。
 
 図書之助の心はすでに異界の妖女・富姫にあり、現世との決別を意味し、獅子頭の両目を傷つけられて、盲目になり、追い詰められた富姫は「千歳百歳に唯一度、たった一度の恋」の相手である図書之助と心中を決意するのだった。

 そこへ、獅子頭を彫った近江之丞桃六が登場し、獅子の目を彫り、二人の目を開ける。桃六の登場によって話は、めでたしメデタシの大団円となるのだけれど、エンディングにもう一ひねり欲しいなぁ・・・というのはシロートの欲かも知れない。

 それまでの暗たんとした絶望感は一気に解き放たれ、暗かった場面が一変、煌めく“愛の新世界”へと転変する・・・だが、そこは“異界”なのだった・・・。

 この戯曲では場面が変わるところで、「此処は何処の細道じゃ、細道じゃ、/天神様の細道じゃ、細道じゃ。」と童女が合唱する。この合唱によって、場面の転換が明示され、同時に、異界の妖しい雰囲気が醸し出されている。

 短い戯曲で、短時間に読める作品ではあるけれど、より深く、泉鏡花の世界に触れてみたいというエロボケ爺は「青空文庫・天守物語」をプリントアウトし、「朗読:みさきすずか」による「天守物語」を聴きながら、読み進めていくという方法で、戯曲ならではの“鏡花ワールド”を少しは楽しむことができた。

091115mks0042_RJ.jpg◆富姫は「刑部(おさかべ)明神」として、姫路城・天守閣の最上階に祀られているらしい。
 白露を餌として秋草を釣る遊びに興じている場面を抜粋、転載した。


  ◆天守物語 泉鏡花(青空文庫)

  ◆【朗読】・・・天守物語 -1- 泉鏡花
              底本: 岩波文庫 
              朗読:みさきすずか
 (すゞはらひ)

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 まあ、そうお言いの口の下で、何をしておいでだろう。二階から目薬とやらではあるまいし、お天守の五重から釣をするものがありますかえ。天の川は芝を流れはいたしません。富姫様が、よそへお出掛け遊ばして、いくら間(ひま)があると申したって、串戯(じょうだん)ではありません。
撫子 いえ、魚を釣るのではございません。
桔梗 旦那様の御前(おまえ)に、ちょうど活(い)けるのがございませんから、皆(みんな)で取って差上げようと存じまして、花を……あの、秋草を釣りますのでございますよ。
 花を、秋草をえ。はて、これは珍しいことを承ります。そして何かい、釣れますかえ。

女童(めのわらわ)の一人の肩に、袖でつかまって差覗(さしのぞ)く。


桔梗 ええ、釣れますとも、もっとも、新発明でございます。
 高慢なことをお言いでない。――が、つきましては、念のために伺いますが、お用いになります。……餌(えさ)の儀でござんすがね。
撫子 はい、それは白露でございますわ。
 千草八千草秋草が、それはそれは、今頃は、露を沢山(たんと)欲しがるのでございますよ。刻限も七つ時、まだ夕露も夜露もないのでございますもの。(隣を視(み)る)御覧なさいまし、女郎花さんは、もう、あんなにお釣りなさいました。
 ああ、ほんにねえ。まったく草花が釣れるとなれば、さて、これは静(しずか)にして拝見をいたしましょう。釣をするのに饒舌(しゃべ)っては悪いと云うから。……一番(いっち)だまっておとなしい女郎花さんがよく釣った、争われないものじゃないかね。
女郎花 いいえ、お魚とは違いますから、声を出しても、唄いましても構いません。――ただ、風が騒ぐと下可(いけ)ませんわ。……餌の露が、ぱらぱらこぼれてしまいますから。ああ、釣れました。
 お見事。

と云う時、女郎花、棹(さお)ながらくるくると枠を巻戻す、糸につれて秋草、欄干に上り来(きた)る。さきに傍(かたわら)に置きたる花とともに、女童の手に渡す。


桔梗 釣れました。(おなじく糸を巻戻す。)
 あれ、私も……

花につれて、黄と、白、紫の胡蝶(こちょう)の群(むれ)、ひらひらと舞上る。


 それそれ私も――まあ、しおらしい。
 桔梗さん、棹をお貸しな、私も釣ろう、まことに感心、おつだことねえ。
女郎花 お待ち遊ばせ、大層風が出て参りました、餌が糸にとまりますまい。
 意地の悪い、急に激しい風になったよ。
 ああ、内廓(うちぐるわ)の秋草が、美しい波を打ちます。
桔梗 そう云ううちに、色もかくれて、薄(すすき)ばかりが真白(まっしろ)に、水のように流れて来ました。
 空は黒雲(くろくも)が走りますよ。


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(泉鏡花 天守物語)









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秋色・・・はなすすき

ススキ尾花 どこにでもある花、ススキ。“はなすすき”が美しい・・・この花が美しく見える時は得てして幻想的なシーンが多いように思う。逆光線に花穂がキラリ銀色に輝いたり、満月の月明かりにほんのりと浮かび上がるさまなどがソレなのだけれど、普段はなんの変哲もないモノがちょっとした弾みでガラリ一変、妖しげな雰囲気まで醸し出すことはよくあり、植物ではススキがソノ代表格ではないかと思う・・・はなすすき妖変!ファンタスティック!! やはり、あった・・・泉鏡花の播州姫路、白鷺城を舞台にした「天守物語 (てんしゅものがたり) 」があった。鏡花の『天守物語』と「ススキ」の関わりは?・・・といえば、奥女中の名が「薄ススキ」 侍女の名前にも女郎花、萩、葛、撫子、桔梗 などが登場し、“鏡花ワールド”を彷彿とさせている。シロートの下手な講釈よりはコチラ↓(新国立劇場オペラ「天守物語」解説より抜粋、転載させて貰った)をみて貰う方が早い。



  播州姫路〈白鷺城〉の天守に、魔物が棲むという。
物語の始まりで、天守夫人〈富姫〉の侍女たちは唄いつつ、五重の天守から秋草を釣る。白露を餌にして。
・・・・・そうおっしゃる、お顔が見たい、唯一目。……千歳百歳(ちとせももとせ)に唯一度、たった一度の恋だのに・・・・・

・・・・・千草八千草秋草が、それはそれは、今頃、露を沢山(たんと)欲しがるのでございますよ。刻限も七つ時、まだ夕露も夜露もないのでございますもの・・・・・

侍女の〈葛〉は奥女中の〈薄〉にそう言う。

(BOOKRIUM 本のある生活 : 白露――『天守物語』)

◆白露(はくろ)……秋の気配が感じられる頃。大気も冷えてきて、朝夕に露が見えはじめます。秋草が揺れ、虫の音も聞こえます。

◆天守物語は天守の五重から天守夫人の待女たちが 白露 を餌に秋草を釣る 場面からはじまります。その侍女五人の名は桔梗ききょう・女郎花おみなえし・萩はぎ・葛くず・撫子なでしこ、奥女中の名は薄すすき。


あらすじ
 
封建時代の晩秋、播州姫路の白鷺城天守閣。天守第五重の欄干から、麗しい侍女達が白露を餌に釣り糸を垂れ、秋草釣りに興じていると突然、閃光と共に美しく気高き天守夫人・富姫が現れる。姫路城主の騒々しい鷹狩を、嵐を呼んで中止させるために、越後の国の夜叉が池まで出かけていたのだ。そこへ頃合い良く、富姫の妹分で猪苗代亀の城の主・亀姫が、赤面に大山伏の扮装の朱の盤坊、舌が3尺もある舌長姥等を従えて訪問。手土産に姫路城主の兄で、亀の城の主・武田衛門之助の首を渡す。二人が手毬に興じ朱の盤坊、舌長姥は艶やかな侍女達の舞や酒でもてなされていると、鷹狩から帰ってくる行列が見える。亀姫が行列の中の城主秘蔵の鷹を誉めると、富姫はこれを土産の返礼の品に決め、瞬く間に手に入れる。鷹が天守閣へ逃げたと思った家臣は、矢や鉄砲を天守に撃ち込むが、富姫達はものともせず、亀姫の一行は帰路につく。富姫が一人、机に向かっていると、姫路城主に仕える凛々しい鷹匠・図書之助が息を殺して階段を上がってくる。彼は、鷹を逃した科で、城主から切腹の代わりに、恐ろしく誰も行こうとしない天守へ、鷹を探しに行くよう命じられた事を告げる。富姫は、図書之助の清廉さに心動かされ、二度と来てはならないと伝えて彼を生きて返す。ところが、再び天守に現れた図書之助の姿に富姫は恋心を抱く。そして、傲慢で卑怯な人間の世界を捨てて天守に留まるよう説得するが、図書之助は世のしがらみを断ち切れない。仕方なく、播磨守代々の家宝である兜を、天守に来た証拠に持たせて返すが、冤罪を着せられた図書之助は、武士に追われて再び富姫の待つ天守に逃げ込む。富姫と図書之助は、獅子頭のほろに身を隠すが、追手がこの獅子の目を刀で傷つけると、二人も失明する。討手が去った天守で、盲目となった二人は、互いに“愛の死”を覚悟する。そこへ獅子頭を彫った職人・桃六が現われ、再び獅子頭に目を入れる…。
(天守物語)

耽美派の泉鏡花の戯曲を基にしたオペラ

白鷺城に棲む美しい妖怪・富姫と鷹匠・図書之助との幻想的な恋物語。
「もし、『天守』を上演してくれたら謝礼はいらぬ。こちらでお土産をおくるのだが…」と、泉鏡花自ら語っていたほどの自信作「天守物語」は、1917年に発表され、新派劇、映画、歌舞伎など様々な形で上演されてきました。オペラとしては1979年に初演され、現在では日本オペラ不朽の名作「夕鶴」等に続く力作として愛されています。「天守物語」は「夜叉が池」(1913年)と並び、大正の新時代を迎えて円熟期に入った鏡花の戯曲作品で、永井荷風や芥川龍之介ら反自然主義作家の熱烈な支持のもとに、その個性をいかんなく発揮した傑作です。播州姫路の白鷺城に棲む美しい妖怪・富姫と、「千歳百歳に唯一度、たった一度の恋だのに…」といって富姫が身を捧げた、若く凛々しい鷹匠・図書之助との恋物語。この夢幻世界がオペラになる事で、原作の持つ幻想性、官能性がひときわ輝きをもって再現されます。さらにこの作品には、幻想的で美しいばかりでなく、現実世界を見つめる鏡花の厳しい目が光っています。自然を破壊し、傲慢で疑い深く臆病な人間の一面を、天守に棲む美しい妖怪を通して描くことにより、痛烈に批判・風刺しているのです。
(天守物語)







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姥桜にも一筋の光明・・・

原子心母原子心母オープンリール エロボケ爺の手元にやって来てから、もうすぐ40年になろうとしていた“姥桜(Atom heart mother)”に光が射し始めた。エロボケblog3年前のエントリーところで、米国産牛肉は大丈夫かい!?・・・ピンク・フロイドにも書いたピンク・フロイド「原子心母(Atom heart mother)」のオープンリール・ミュージックテープ版が、「まだ手元にあるのなら譲って貰えないか?・・・」という問い合わせがあり、2,3度メールを交わすうちに“好人物”を直感・・・「譲りしましょう・・・価格はそちらで決めて下さい」ということになり、その代金が今日届いた。「AKAI」のオープンデッキで聴いていたのだけれどデッキも壊れて何年になるか・・・持ち主が、ボケ老人の入り口に差しかかった今日このごろ、ゴミ処理場行きも遠くはないところまで来ていたモノが息を吹き返す・・・これほど嬉しいことはない。ジャケットアビーロード もう一本、ビートルズの「アビー・ロード」をプレゼントとして2本を同梱、きょう午後、宅配便で発送したけれど音が出るのかどうかチョイと気に掛かる。オープンデッキがないので確認のしようがないのだった・・・ひどい傷みも見当たらず大丈夫と思っているのだが・・・姥桜 花を咲かせよ もう一度。。。






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色葉みち 色はいろいろ 老いふたり・・・

 紅葉前線が里山に下り、紅や黄色の華やかな景色が展開されている。
この季節の雑木林に優るシブイ秋色景色はない。
紅葉1紅葉3

 透過光で見る紅葉や黄葉に里山はキラキラと華やぐ・・・
黄葉4紅葉7







 色葉みち 色はいろいろ 老いふたり・・・淫蕩火 
紅葉5紅葉6











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実る秋・・・コブシ

コブシコブシ 田倉山の南斜面には、確か、コブシがかなりあったはず・・・と、登山道から足を少し踏み入れてみたら矢張りあった。赤い果実が少しくたびれたような姿をさらけ出している・・・といっても、コブシがくたびれている訳ではない。コチラ側の勝手な見方でそう見えるだけの話、コブシにとっても実りの秋に変わりはない。コブシの果実もカラスの好物でこの時期になると啄みに集団で現れるコトもあるという。この集合果は裂けてもむき出しになった種子は、糸状のもの(珠柄)でぶら下がっているのでポロリとは落ちないらしい・・・コトを、今回調べていて初めて知った。撮ってきた画像に目を凝らしてみたけれど、珠柄をハッキリ確認できるモノはないが、強いて言うなら右の画像、いちばん下の果袋と赤い果実の間にそれらしきものが微かに認められるようだ・・・まだ黒い種子は現れていないが、この珠丙は黒い種子にまで繋がっているらしい。幾度となく拾っては眺めていたけれど、こんな仕掛けがあることは今まで知らなかった・・・眺めてはいるけれど観察はしていなかったということか・・・いつものコトながら詰めが甘いなぁ。。。







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ゴンズイ

ゴンズイゴンズイゴンズイ ミツバウツギ科
( 【六甲山系植生電子図鑑】)
 この木を見るのも久しぶり・・・数年前に明神山の登山口で見たのが最初だった。何処にでもありそうで、あまり見かけない木ではあるが、田倉山では比較的大きな木を数本見かけた。特徴のある赤い果実をつける頃なので目に止まりやすかったのかも知れない。それにしても、写真に撮った木は大木だった。ゴンズイのこんな大きな木を観るのは初めてだった。この小さな山はゴンズイの生育に適した環境なのかも知れない。ゴンズイは材が脆くて役に立たないので同じような役にたたない魚のゴンズイの名がつけられたという 「ゴンズイ」でWeb検索すれば、その殆どがゴンズイ(権瑞)という名の魚に関するサイトがピックアップされ、見慣れない魚の画像を目にすることになる。樹木の「ゴンズイ」は“権萃”で魚は“権瑞”と漢字では表記されていたけれど字面から判断するだけでも両者に大差は無いらしいコトは想像がつく。この魚は、子どもの頃、川でよく刺された魚「ギンタ(陸に上げるとギィギィと声?をたてた)」によく似ているので、“ぎんた”で検索してみたがそんな名前の魚は出てこなかったけれど、明石ではゴンズイのことを「ギンギ」と呼ぶらしい(この呼び方が近い)・・・ナマズ目ゴンズイ科ゴンズイ属 ゴンズイ、 背びれに鋭い棘を持ち、刺されると強い痛みが何時間も続く。ナマズの仲間では唯一海だけで一生を終えるというから、“ギンタ”と呼んでいたものと同じではないけれど仲間であることは間違いないようだ。因みに各地での呼び名は、「うらご」「ゆるべ」「うるべ」「ぐぐ」「ぎゅうぎゅう」「うぐ」「ぎぎめ」などがあるという。和名の由来は「牛頭魚」(ゴズイオ)から来ていると言う説がある。「牛頭」とは牛頭人身の地獄の鬼神のことで、ゴンズイは頭部が牛に似ていて、背中や胸に毒腺があるので悪魚の意味でそう呼ばれたらしい。いずれにせよ「ゴンズイ」という名前は“樹木”が先か“魚”が先なのか・・・ちょっと面白そうなサイトもあったけれど、いずれも詰め切れず、やや食い足りない。ゴンズイゴンズイ






◆ゴンズイという名の植物があります。樹木の一種です。魚にも、同じ「ゴンズイ」という種名のものがいます。なぜ、植物と魚で、同名の種がいるのでしょうか?
 この謎を解くには、「ゴンズイ」という言葉の語源を、探る必要があります。ところが、この語源が、わかっていません。より正確に言えば、諸説があります。けれども、定説がありません。決定的な証拠に欠けるからです。(図鑑.netブログ: ゴンズイの名の由来は?)

ごんずいが面白い( 趣味の小箱)








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雨に濡れてベニハナゲンノショウコ

ベニバナゲンノショウコベニバナゲンノショウコゲンノショウコ(フウロソウ科 フウロソウ属)
植物生態研究室(波田研)

 野菊、紅葉、ムカゴ、柿・・・あれやこれやと屁理屈をこねている内に時は巡り、もう11月も半ば、季節は晩秋に差しかかる。雨の中でノコンギクを撮ってからもう10日が過ぎた。このベニバナゲンノショウコも同じ日に撮ったので花はすでに無くなっているのだろう。画像の花はゲンノショウコとしては花弁が細いので戸惑ったけれど「ゲンノショウコ」なのだろう・・・検索していて気になったのは正式に「ベニバナゲンノショウコ」という名があるのかどうか、また、どうでもいいことに引っ掛かってしまうのだけれど、ゲンノショウコに詳しい方があれば正確にはどうなのか教えてやって下さい。今週は良い天気が期待できそうにない・・・里山の黄葉も気になるけれど、雨の紅葉景色もいい。






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柿三昧、ブランドものを喰う・・・

柿柿 ブランドもの“富有柿”を親しい知人から頂戴した。この時期になると和歌山の親戚から毎年届くのだという・・・有吉佐和子著「紀の川」で有名な紀の川流域の豊かな風土にはぐくまれ育った逸品なのだった。その知人に言わせれば、今年は甘味など仕上がり具合はイマイチだというのだけれど、シロートの私には“初めて手にする逸品”・・・その色ツヤやサイズは「コレ・・・柿?!」なのだった。この逸品に不満を口にする知人とは、ソートーな富有柿ツーらしい・・・けれど、単なる柿好きのシロートには、そんなこと関係ないので喰ってみたら美味い!甘味も十分・・・あれッ、タネがない!現代の富有柿は“タネ無し”に進化しているらしい。子供の頃に喰った富有柿はもう少し小粒で硬く、歯をたてれば弾けるような感触があり、無論、タネもあったと記憶している。コトの良し悪しはともかく、時代とともに「柿」から「フルーツとしての“かき”」へとブランド街道をバク進中なのかも知れない。いずれにしろ“次郎柿”“富有柿”、あとは干し柿の逸品、“美嚢柿”の仕上がりを待つのみとなったブランド柿三昧の今日この頃・・・深い秋。






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天然もの初夜・・・再びムカゴを喰う

ムカゴムカゴ 久しぶりにビールを買った・・・山で採ってきたムカゴを喰うために・・・。ビールを買わなくなってから、もう、1年あまりになる。禁酒を“決意”して呑まずにいたワケではないけれど、何気なく「呑むことを止めてみるか・・・」と思い立ったのが一年前であったというだけの話なのだった。“マグナムドライ”350ml6缶入りを買ってきた。“マグナムドライ”という名前も懐かしい・・・その昔はよく呑んだ銘柄なのだった。正確に言えばビールではなく“発泡酒”なのだけれど、私にはコレが“ビール”なのだった。山で採ってきたムカゴを“初めて食す”ために身構えてしまった・・・という訳なのだった。今回はビールのツマミということで、シンプルに炒めて塩味で喰ってみることにした。熱したフライパンに少し油を引き、水切りしたムカゴを入れ、とろ火にしてムカゴゆっくりかき混ぜながら落としぶたをして10分あまり、爪楊枝で刺してみたらプスリ・・・いい感触で突き刺さるのを確かめ、軽く塩をふりかけたら火を止める・・・これでOK!ひとつぶ口に入れてみたらホクホク、ホクホクと美味い!・・・お初に頂戴する天然物の味、久しぶりにノド越すビールの味も格別・・・「天然モノ初夜」は“格別づくし”で静かに更けて行くのだった。。。月曜の朝はコーヒーを飲みにやって来る親戚先のお嬢さん、さりげなく出しておいた“ムカゴ炒め塩あじ”に手を伸ばし、口に入れるや「あれっ!美味しいねっ、これムカゴ!?」と、グルメお嬢さんのお口にも召したようで・・・天然物にはシンプルが似合うのか・・またひとつ“初体験”が終わる。

ムカゴムカゴ






ムカゴそのものが種なんですよ。
ですから、地中の親芋(自然薯)の条件が悪くなると親芋が移動をしたくなるので栄養は自然薯の方よりムカゴに行って
大きなムカゴが沢山育ちます。
子孫を残すための自然の不思議ですね。

自然薯(山芋)とムカゴの関係です。
自然薯の環境が悪くなった時は
ムカゴに栄養が回って種が大きく育ちます。
ひろがり伸びた蔓に育っていたムカゴが
種として落ちるわけです。

ゼンマイなども何かの拍子で条件が合わなくなると
オスゼンマイと言われる胞子をもったゼンマイが
多くなり胞子を飛ばして新たな場所で子孫を残します








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田倉山で天然モノを採集・・・

takuraunkaitakuraunkai 霧の濃い朝、夜久野高原の田倉山へ・・・350mそこそこの低山ではあるけれど、辺りの集落が醸し出す山村の空気感に囚われてもう何年になるのか・・・毎年、二、三度は訪ねている。カエデやモミジの紅葉にはまだ少し早かったようだけれど、この日の朝の景色は素晴らしかった。刻々と動き、消えていく雲海の向こうからボンヤリと起ち上がってくる森や畑・・・ファンタスティック!一瞬であったけれど田倉山で雲海を観るのは初めてのことで天気は上々、旧火口跡を周回する頃には雲ひとつ無い秋晴れになった。ムカゴムカゴゆっくりと流れる時を実感しながらの秋山歩、黄色に色づいたヤマノイモの葉を眺めていたら、先日、縄師・K氏より頂戴した「むかご」の“天然物”がビッシリと付いている。コレを見過ごす手はなかろうと、撮影は、一時中断、“ムカゴ採り”に集中・・・これが、思ったほど簡単には採れず、ムカゴの付いたツルをちょいと引っ張ればパラパラと飛び散ってしまい、まず、90%は地面へ落ちてしまう。見通しの利く道に落ちれば、まだ、いいけれど、殆どが落ち葉や石の間に入ってしまい、見つけ出すにも結構手間がかかってしまうのだった。それでも、この小さな山の至る所で「ヤマノイモ」のツルを見かけ、両手に山盛りほど採るのにさほど時間はかからなかった。“天然物”のムカゴは大きさにもかなりバラツキがあり、いびつなカタチのものも多いけれど、肌ざわりなど、縄師・Kさんに頂戴したモノとは少し違っていてツルツルして光沢があるように思う・・・縄師・Kさんに尋ねてみたら、貰ったムカゴは“うで芋”という芋のムカゴなのだった。“天然モノ”と、どう違うのか・・・天然物は撮影しただけでまだ喰ってはいない。ムカゴづいてしまった秋日和、なにやらホクホクする午後なのだった。


◆ヤマノイモは日本原産の野生種で山菜の王者と呼ばれ古来より親しまれてきました。秋から冬にかけてムカゴとイモを採取する。イモは粘りが強く、とろろめしは、格別である。

ヤマノイモの茎と葉
 ■ 巻きついて伸びます・・・アサガオと同じ巻き方 ・・・葉は対生につく。


◆間違いやすい植物: 苦いトコロ(オニドコロ)がある。葉が自然薯より若干丸くまた互生している。

オニドコロの茎と葉
 ■茎の巻き方・・・ヤマノイモと違う反アサガオ巻き・・・葉は互生につきます。



 










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デザートは いつも次郎柿なのだった・・・

ジロウガキジロウガキ次郎柿
(野菜果物辞典)
 あれは、いつだったか・・・確か、冷たい風が吹いた日・・・から“鍋暮らし”が続いているのだった。寒い日は、なんと言っても鍋、ナベに限る・・・ナベに優るモノは無し!から始まったのだった。キムチ鍋の出汁を買い、キャベツにニラ、豚肉、それに白菜やキノコとややアッサリ鍋路線を狙ったつもりが、量が多くて食べきれず翌日の朝はいつも通り、パンとコーヒー、昼は前夜のキムチ鍋にうどんを入れて済ませたけれど、まだかなり残っているので、夜はまたキムチ鍋の残りにごまみそ鍋の出汁を少し加え、手羽元を少々、大根と人参を薄く削りそれに白菜、ネギを加え野菜多めの“ごまみそキムチ鍋”?ついつい色々入れてしまって、またしても食べきれず…朝はパンとコーヒー昼は鍋にうどんを入れて済ませ夜が来た・・・夕べの鍋がまだ残っていて手羽元の骨のダシが加わりイイ味が出ているので、残っていた「ごまみそ鍋」の出汁を加え豚肉と手羽中を少々、キノコに白菜、大根に人参・・・ごまみそ出汁が野菜の味を引き立てなかなか旨いのでかなり喰ったけれど、まだ少し残っているので小さい器に移し置き、翌朝はパンに珈琲・・・先ほど鍋の残りにうどんを入れ昼食を済ませたばかり・・・なんとか“鍋”にピリオドを打ち、鍋のアトのデザートを勤め続けてくれた「次郎柿」、その弾けるような風味を噛み締めながら、最後の一個をしみじみ味わい尽くした“超大作・鍋物語”の午後なのだった・・・。この秋は山歩きこそ思うようには出来なかったけれど、栃の実、ムカゴ、ブナの実、ミズナラのどんぐり、今年はウラ年というのに次郎柿、美嚢柿、それに“うでいも”・・・と、「縄師・Kさん、贅沢な秋をありがとう・・・・」なのだった。・・・・・ところで、今夜はナニ鍋にするか・・・?? キムチ鍋、もつ鍋、チゲ鍋、ちゃんこ鍋、コラーゲン鍋 、豆乳鍋、トマト鍋、ごま鍋、牡蠣の土手鍋、とんこつしょうゆ鍋、塩バター鍋、カレー鍋、麻婆鍋、坦々ごま鍋、酒粕鍋、ごまみそ鍋・・・・・。







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ブナの近くにはミズナラのドングリが・・・

ドングリドングリ&ブナ このドングリも縄師・Kさんに頂戴した、氏の山行土産なのだけれど、殻斗(ぼうし)までキチンと揃ったものを大切に持ち帰り、頂戴するなんて氏の大自然に対する謙虚な姿勢にはいつも敬服、べんきょうさせて貰ってます。 堅果(ドングリ)のく殻斗や大きさからミズナラのドングリのようです。ミズナラとコナラは、ドングリの仲間であり、よく似ているので間違えやすいけれど、大きな違いは、葉のつき方と生育している場所であるらしい。 コナラの葉は葉柄が長くはっきりしているが、ミズナラは短く、特に枝の先端などは葉柄が短く多数の葉が重なり合って着くので、その上にドングリが着くと、両者をハッキリ区別することができるという。 またミズナラは多量の水分を含んでいて、乾燥地での生育に適していることがコナラとの大きな違いでもあり、燃えにくいことからミズナラの名が付けられたとも言われている。通常、ミズナラはコナラよりも高度の高い、ブナ林の近くに生育する。







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なりきり野郎・・・黒木間蝶

クロコノマチョウクロコノマチョウ(黒木間蝶)
( [ 大阪市とその周辺の蝶 ] )
 朝、笹の中へ足を踏み入れたら黒い蝶が飛び出した。アノなりきり野郎、クロコノマチョウなのだった。向かい側の道に下りたので、どうしても撮ってやろうと眼は逸らさず、睨み続けながら移動するのだけれど、コレがなかなかうまく追い切れずに見失ってしまうコトが多いのだ。今回も一瞬見失ったのだが、なんとか捉えることができた。夏型らしい・・・この蝶には季節型があり、私のようなドシロートには判定し辛い。クロコノマチョウ 世代交代は、年一回とは限らず、種類によっては2回、3回と繰り返し、モンシロチョウは年に5・6回も世代を繰り返すものもあるという。

 季節型とは世代を繰り返す中で、羽化(蛹から成虫になること)する季節によって形態的な変化が現れる現象です。たとえば蛹などで越冬し、春に成虫になったものを「春型」と呼び、これ以後に発生したものを「夏型」と呼んでいます。また、成虫で越冬した蝶が春に産卵し、夏に成虫になったものを「夏型」と呼び、その夏型以後に発生したものを「秋型」と呼んでいます。
(蝶の調べ)








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ブナの果実

ブナブナ ムカゴ飯についての記述以来、礼儀正しいお嬢さま方のバッシングの数々・・・アノ高級料理を・・・、アノ珍味を・・・コトもあろうに、鹿のフンとか、うさぎのフン!?無知にもホドがある・・・ネコに小判、ブタに真珠、馬の耳に念仏・・・etc いやぁ~ッなんと言われようとも・・・縄師・Kさんの誠意に素直な心で応える・・・“コレぞ私の誠意”なのだった。今回の「ブナの果実」にも縄師・Kさんの“凝縮された誠意”を感じるのです。弾けたブナの果実(タネ)と果皮の完璧な姿・・・美しい!アートです。現在はトチの実と一緒に、私の「FBox」に鎮座しているのだった・・・「FBox(Fantastic Box)」=エロボケ爺の秘蔵庫(プラスチックケース)で五体揃ったタマムシ、ウバタマムシの遺体などが入っている・・・ツヤツヤした果実(タネ)とドングリの殻斗にあたる果皮部分の完璧な姿には惚れぼれする。ブナの木の実は蕎麦によく似た形をしているところから、別名「山ソバ」とも呼ばれているらしい・・・ブナの実を愛でつ冬想う雪だより・・・。






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丹波で “民さん” に遇った・・・

ノコンギクノコンギク 足を引き摺り始めてもう一ヶ月が過ぎた。かなり回復はしたけれど、まだ山には登っていない。予報とは少し違う空模様に、丹波まで足を伸ばし紅葉景色を撮りに出かけたけれど北へ行くほど空は重くなり“金山キンザン(540m)”山麓の集落(追入)を歩き始めた頃にはポツリと雨粒が落ちてくる・・・林縁のあぜ道を歩いていたら、なんとも美しいノコンギク、“丹波の民さん”に遇ってしまった。雨に濡れ小刻みに震えるピンクの野菊・・・「民さんはそんなに野菊が好き……道理でどうやら民さんは野菊のような人だ」・・・またまた、アノ“野菊の墓”を連想させられてしまうのだった。「これは、ヨメナだ」とか、「いや、ノコンギクだ」といったようなコトはどうでもいい・・・「美しい野菊」なのだった。秋のなごりを おしむ花 “野菊”から少し歩いたところに“金山登山口”があり、時々薄日も射す空模様、山頂まで45分・・・折角だからと登ることにした。歩き易い道は山頂まで楽しめた・・・紅葉山1観音堂から、古い鳥居、園林寺跡から馬場跡へのやや開けた空間でやっと黄葉景色に巡りあい、数枚撮影した後“鬼の架橋”へ・・・ココまで来たところで空は暗くなり雨がポツリポツリ、烟る向こうの山の景色を数枚撮影・・・岩陰に腰を下ろす間もなく湯を沸かし、ラーメンをかき込めば温かい出汁がしみ渡り、冷えかけたカラダが生き返る・・・目の前の赤い実が雨に洗われキラリ・・・喰うモノ喰えば、すかさず片付けザックにねじ込み下山開始・・・あたりは薄暗くなり雨も激しさを増す・・・下山しながら数枚シャッターを切ってはみたけれど真っ暗・・・。山3山4急ぐ足元へヒキガエルが幾度となく現れたけれど、雨と暗さに撮る気も失せ、ひたすら歩く・・・やっと麓の集落が見え始めた頃には土砂降りの雨に人影も見えず、食い残していた握り飯を頬張りながら、躰は冷えてもハートは熱いぜ!ファンタスティックな山登りになった・・・と家路を急ぐエロボケ爺、久々の山歩きなのだった。











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Tokira

Author:Tokira
写真、山歩き。
マイルス・デビスやチャーリー・ミンガスもいいけれど
浅川マキのセンチメンタルジャーニーにシビれるジャズ好き。
近頃は吉田日出子の「リンゴの木の下で」を聴いては
ホロリと黄昏れている・・・
時々、照れ隠しに『淫蕩火』を名乗るエロ老人。



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